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扁桃腺手術体験談 入院日記

りよんの扁桃腺摘出手術体験談|入院8日目(術後6日目)

#手術体験談 #扁桃腺手術 #後遺症


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りよんの扁桃腺手術体験記

検温でお目覚め

6:00

検温で起こされました。(36.7度)

6:15

痛み止め薬を飲みます。今日は今までの朝で一番喉が痛みます。乾燥によるものだと思います。 昨晩、いつものように、湿らせたティッシュをマスクに貼り付けて寝ていたのですが、 ティッシュは見事にカラカラになっていました。舌について言えば、舌先がジンジンします。

昨晩、ひどい薬を飲んだわりに、効き目を全く感じません。 「ひょっとしたら、喉が不衛生な状態になっているのかもしれない」と思い、初めて、 思い切って喉まで軽く水を流し込み、そのまま、吐き出してみました。

すると、はっきり血とわかるほどではない色の水が出てきました。 赤ともオレンジとも言えません。でも、おそらく血だろうと思います。 この喉の痛さを考えると、かさぶたが、ますます剥げているに違いないのです。

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朝食

7:40

今日はやけに朝食が運ばれてくるのが遅かったです。それに、いつもなら、最低30分前には、 温かいお茶を持って来てくれるのに、それがありませんでした。

しかも、私の朝食のトレイが届いた時、マーガリンが乗っていたのです。 私はパン食ではありません・・・と言うか、パン厳禁なのです。 今朝の、配膳室だか、給食室は、相当忙しかったに違いないと思いました。

痛み止め薬の効果なのか、昨晩のあの気持ち悪い薬のせいなのか、 今朝は、少しの痛みで済みました。痛い時と、そうでない時・・・まるでロシアンルーレットのようです。

■メニュー詳細と痛みの具合はこちらでまとめています

朝の診察

8:30

処置室にて診察。医師に、いつものように、口をあんぐり開けて見せます。 「右のかさぶたが剥がれてきているから痛いでしょう?」と聞かれたので、 そのままの状態で、軽く頷きました。そして医師は、 「左は、まだだねぇ。今日の夕方、もう一度見て、明日退院できるか決めましょう」と言いました。

私は、それを聞いて、飛び上がりそうなぐらい嬉しかったのですが、 まだ舌の痛みのことが気になっていたので、「これはいつ頃治るでしょうか」 と尋ねると、「一週間ぐらいだね」と軽く返されました。一週間もかかるの? 一週間も、あの薬を飲み続けなければいけないなんて!

8:40

歯を磨き、かなり丁寧にうがいをしました。水を喉まで流し込み、飲み込まずにただ出すだけの作業。 ガラガラッとうがいができないので辛いですが、のどにはなかなかよさそうでした。

痛みはほとんど伴わず、 白いかさぶたが、ほんの少し出たようでした。そうして、口の中をきれいにしてから、 フロリードゲルを、舌にぬりたくり、 昨晩と同じように、ゆっくりゆっくり飲み込みました。

10:45

お風呂に入り、タオルドライして部屋に戻ります。      

11:15

痛み止め薬を飲んでから、洗面台へ向かい、ドライヤーで髪を乾かします。

昼食

11:50

昼食(食事にかかった時間:30分) 「食事に痛みはつきもの」という状況にも大分慣れてきましたが、 ポテトが少し固めだったのが気になりました。丁度、麻婆豆腐が食べたいと思っていたところだったので、 かなり嬉しかったです。

■メニュー詳細と痛みの具合はこちらでまとめています

12:10

食事の最中に、旦那様から、「今日会いに行くよ」というメールが届きました。すごく嬉しかったです。

12:20

でも、ひょっとしたら明日退院かもしれないのに、 仕事が忙しい中、今日無理して来てもらうのも申し訳ないと思い、食後に電話してみます。 朝の診察で医師から言われた通りのことを伝えました。

それから、「昨日、荷物をだいぶお母さんに持って帰ってもらったから、 明日もし退院できることになったとしても、1人で帰れるから」と話しました。 「それでも今日は行く」と言ってくれたので、来てもらうことにしました。 私だって、早く会いたい、それが正直な気持ちです。

12:50

歯磨きと、フロリードゲルをベタヌリ&飲み込みます。 だいぶ、この気持ち悪さに慣れてきたらしく、飲み込む速さが早くなったことに気づきました。

14:50

ネブライザー。吸入10分。 検温(36.7度)

退院できますか?

16:45

待っていた夕方の診察です。でも、医師からは期待外れの言葉が・・・。 「左のかさぶたが、まだ剥がれていないから、明日の朝の退院は無理だね」。

非常にがっかりしていると、 「でも、明日の朝の診察で、良さそうだったら、 午後には退院していいですよ。もし明日の午後がダメだったとしても、 明後日には退院できます。」と言われました。う~ん、こうなると一刻も早く帰りたい!

病院で出会った人々

でも、お隣のベッドのNさんは「良かったねぇ」と言ってくれました。 Nさんは、数日前に、ここに入院してきました。もうすぐ80歳になるといいますが、 表情は明るく、とても優しい品のある雰囲気の方です。

正確にはよくわからないのですが、少し前から、Nさんの手はしびれるようになったのだと言います。 それがだんだんひどくなってきて、更に、声がだんだん出しづらくなってきたことを知った娘さんが、 心配になり、検査の為にここに入院させてくれたのだと。

この病院に来る前にも、色々検査してきたらしいのですが、ここに来てからも、 毎日毎日検査ばかりで、「もう検査はいやだねぇ」と、切なそうに言っていました。 しびれのある手に電気を流されたり、筋肉を調べるためなのか、 手や、首もとなどの筋肉に針を刺されたりしているのです。

また、かわいそうなことに、これから、まだどれだけの検査をしなければならないのかも知らないようなのです。 不安も募るでしょう。病気なのか何なのか未だに全くわからないのですから。

私は、ほとんどの時間、パソコンに向かってせっせと作業をしているのですが、 Nさんは、点滴もしていないし、 足腰もしっかりしているようで元気だから、 検査以外の時間は、病院内を歩き回っているようでした。

私は、この病室で、色々な人と出会いましたが、Nさんはその中でも一番仲良くなれたお友達です。 お互い声が出しづらい為、会話のペースは実にゆっくりなのですが、話を聞いていて、 とても楽しいと思えました。

ところで、私も、ここに入院して今日で、8日目になります。その間に、 この部屋を5人の方々が去って行きました。元気に退院した方もいらっしゃれば、 部屋を移動しただけの方もいらっしゃいました。

私が入院した当日に退院した女性は、どうやら、耳の聞こえない方のようでした。 旦那様と手話で話しをしており、旦那様も同様に耳が不自由のようでした。 看護師さんや医師との意思疎通が非常に難しいらしく、 気持ちや考えがなかなか伝わらないことに苛立ちを感じているようでした。

私が入院して2日目に退院した女性は、私と同様に全身麻酔で口の中の手術をした方でした。 麻酔による合併症や後遺症について心配していた私にとっては、同じ全身麻酔により手術を受け、 こうして元気にしている人の姿を見ることができたことは、何にも勝る安心剤となりました。 彼女は手術日から10日後の退院になったと言っていました。

そして、空いたベッドに連れられて来た女性の一人目は、 どうやら、これまで、別の部屋に居たところを、この部屋に引越しさせられたようでした。 今まで、この病棟で見た誰よりも元気そうに見えたその女性は、これまで、 この病院で聞いた中で一番重い病気だったのでした。癌でした。

数日後に、彼女は相変わらず元気な様子で退院しました。入院してから1週間での退院と言っていました。 でも、彼女は、このような入退院を毎月繰り返しているのだと言います。

中には、腹痛で入院して以来、10日以上、点滴のみの生活・・・ つまり絶食絶飲を強いられているという方もいました。 「10日も何も食べないでいるとお腹は空かなくなるのですか」と尋ねると、 お腹は空くのだと言います。

「キュルキュルお腹が鳴るのよ」と笑って言っていましたが、私たちは、 この4人部屋でみな食事を一緒にとっています。カーテンで仕切られているとは言え、 食事の匂いが漂わないはずがありませんでした。どうして、この方を別の部屋にしてあげられないのでしょう。 かわいそうで仕方がありませんでした。

病室は違いますが、この病院には色々な病気を持った患者さんが入院しています。 部屋の扉を常に全開にしておく決まりになっている為、廊下を歩いていると、 どうしても、様々な姿が目に入ってしまいます。とても痛々しい姿も。

術後の経過

私は、その方たちに比べたら、本当に元気な患者でした。 手術の翌日からは、液体とは言え、痛みにさえ耐えられれば、食事を取ることができました。 その3日後の夕食からは、おかゆなどの柔らかい食べ物が食べられるようになりました。

術後3日目には“洗髪”が、その2日後にはお風呂でシャワーを浴びることが許されたのです。 シャワーを許された日の夕方、点滴が外され、翌日からは1人でお風呂に入れるようになりました。

痛みは相変わらずありますが、食事以外の時間に痛みを意識することは、術後すぐになくなりました。 “喉の痛み”は私にとって、日常生活の一部のようなものになり、 ツバを飲み込んで「あっ、痛い」とは思わなくなっています。

ちょっと、例えが違うかもしれませんが、まばたきするのと同じ感じなのです。 まばたきしたからと言って、「あっ、今、まばたきしてる」とは思わないのではないでしょうか。 それと同じような感じなのです。

入院8日目の今、苦痛なのは、食事の際の痛みだけです。 他のもっと重い病気の人に比べたらなんてことはないのです。そう思うべきです。 実際、入院生活は、ここまで元気になるとなかなか快適なものになっていました。 寂しさを除けば。

術後の経過については下記もご覧下さい。
■退院後2ヶ月間の記録  ■約1年半後

夕食

17:45

夕食(食事にかかった時間:45分) ほうれん草は、久しぶりのバター風味がとてもおいしく感じました。 ふりかけは開けてみるとゴマが入っており、なんだか嫌な感じがしたので、 少しだけふりかけて食べてみました。

でも、「ごはんですよ」の方がはるかにおいしかったです。 それにしても、鉄分入りふりかけとは・・・。病院食というのは、 本当にしっかり栄養が考えられているのだと改めて感心します。

かぼちゃの含め煮は、細かくしても、なんだかボソボソしてしまい、喉に引っかかり痛かったです。 魚は、箸で細かくして、今日は、おかゆには入れずに味わいました。

痛みはそれほど感じません。もうすぐ退院なので、冷蔵庫という名の宝箱に保管されている、 たくさんのデザートを食べつくす計画を立てます。今日は、大好きなチョコレートアイスを食べます。 痛みは感じませんでした。

■メニュー詳細と痛みの具合はこちらでまとめています

19:10

旦那様が忙しい中、お見舞いに来てくれました。 でも、面会時間が既に過ぎているのによく入れたね。アイスクリームを食べている最中だったので、 ちょっと、スピードを上げてたいらげた後、旦那様に、ぴったんこしました。

懐かしい温もり。ああ、早く帰りたい。面会時間を大分過ぎていることが気になり、 あまりゆっくりできませんでしたが、「もうすぐ毎日一緒だもんね」と名残惜しげに別れました。

旦那様をエレベーターまで見送った後、洗面台に向かい、いつもにも増して丁寧にうがいをしました。 昼間と同じように喉まで水を流し込み、そのまま口から出します。 アイスを食べた後、かなり水を飲んだはずなのに、なぜかアイスと思われる液体が混じっていました。 これは不衛生です。

もう少しがんばって、 思わず飲み込んでしまいそうなギリギリのところまで水を流し込み、 口から出してみると、かなり大きなかさぶたらしきものが出ました。 どうか、これが、左側のかさぶたでありますようにと心から願います。

20:00

ネブライザー。吸入10分。 吸入後、眠剤と、大量の水を飲みます。

20:15

念入りにうがいをした後、フロリードゲルを舌に塗りたくり、 飲み込みます。10分かかりました。その後ベッドに戻り、すぐに眠るつもりだったのですが、 見ていたテレビ番組が思いのほか面白く眠たくなりませんでした。

23:00

見ていたテレビ番組が終わったところで、トイレに行った後、すぐに眠りにつきました。

入院日記目次 入院9日目(術後7日目)
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