全身麻酔に関する資料
全身麻酔の準備、方法、流れについて

このページでは、病院からいただいた資料をご紹介しています。
全身麻酔の資料Ⅰ(麻酔の準備、方法など)
全身麻酔の資料Ⅱ(麻酔の流れ)
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全身麻酔の資料Ⅰ(麻酔の準備、方法など)
全身麻酔の資料Ⅱ(麻酔の流れ)
全身麻酔とは、点滴から麻酔薬を注射したり、 麻酔ガスを吸わせることによって患者さんを眠らせ、 手術の痛みを取り除く麻酔法です。 全身麻酔中は、患者さんご自身での呼吸は微弱になってしまう為、 酸素を送り込む管を口または鼻から挿入し、呼吸の補助を必要とします。(人工呼吸と呼びます。)
①麻酔時に胃の中に飲食物が入っていると、嘔吐をすることもあり危険ですので、
お知らせする時間以降は食べたり飲んだり絶対にしないようにお願い致します。
②手術前の不安を取り除いたり、唾液の分泌を抑える薬を、手術の前に内服したり注射したりします。
その為、眠くなったり、喉が渇いたりします、特に心配ありません。
手術の種類、患者さんの状態によって使用する薬は異なり、必要としない場合もあります。
①手術室に入室後、心電図、血圧計等を装着し点滴していない場合は点滴をします。
②口と鼻を覆うマスクで酸素の吸入を行います。
③専用の器具を使って口を大きく開け、のどの奥に管を入れ、人口呼吸を開始します。
④手術中は人口呼吸をしつつ常に血圧や呼吸の状態を監視しながら麻酔を調節します。
⑤手術終了後、麻酔を醒まして患者さんの目が覚め、呼吸が安定したら管を抜きます。
⑥その後病室に帰ってからもしばらくの間酸素マスクをつけていただきます。
●器具を使って管をのどの奥に入れる際、多少とも歯に力がかかりますので、 時として歯がぐらついたり、稀に折れてしまうこともあります。 特に、グラグラした歯やまばらに残った歯 は傷つきやすく、口の開きにくい人や顎が小さい人も、 歯が傷つく可能性が高くなります。また、唇や舌、口腔粘膜などが多少傷つくこともあります。
●管を抜いた後、数時間から数日間、のどが痛かったり声がかすれることがありますが、 管による刺激のためで一時的なものです。
●腸の動きが抑えられることや、鎮痛剤の副作用による吐き気を感じることがあります。
●非常に稀ですが、急激に体温が高くなる悪性高熱症という予知できない合併症を引き起こすことがあります。 血縁者にこのような疾患を疑われた方がいらっしゃった場合はお申し出ください。
●その他、もともとお持ちである合併症が悪化する、またはその合併症により関連する病態を引き起こすなどの 可能性があります。特に、心疾患・呼吸器疾患・脳梗塞や脳出血・肝機 能や腎機能の悪い方、 糖尿病・高血圧などをお持ちの方は、その危険性が高くなる場合もあります。
麻酔中には出血や薬剤のアレルギー反応など、思わぬ事態が起こることがあります。 麻酔中に重大な合併症(意識障害や死亡など)が起こる頻度は数万例に一件あると言われていますが、 私たち麻酔科医は、呼吸や血圧などに十分注意をしながら、このような事態を極力避けるために 最大限の努力をして、安全な麻酔をするよう努めています。
なお、麻酔に関してわからないことや不安なことがありましたら、いつでも麻酔科に直接、 または主治医を通じてご質問下さい。
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