トップ > 扁桃腺手術体験談に関する記事一覧 > 扁桃腺炎と腎炎(管理人の場合)

扁桃腺炎と腎炎(私の場合

スポンサードリンク

溶連菌による扁桃腺炎と腎炎(管理人の場合)

私は、高校生で急性腎炎を起こしました。

私は、高校生の時に急性腎炎を起こしました。それ以降、尿たんぱくが出続けており、 20年経った今でも、腎臓内科にお世話になっています。この時は、まさか、扁桃腺炎が原因で腎炎を起こしたとは、 考えもしませんし、内科でも、腎臓内科でも、誰も、一度も、その可能性について話してくれる人はいませんでした。

私は、扁桃腺を摘出する手術を受けましたが、それは、扁桃腺炎を繰り返していたからであって、 腎臓病の治療の一環としてではありませんでした。

扁桃腺をとったら、腎炎がよくなるかもしれないと言われました。

私が、腎炎と扁桃腺炎との関係を知ったのは、繰り返す扁桃腺炎に困り果て、耳鼻科を受診し、 扁桃腺の摘出手術を受けることを決めてからのことです。

最初に受診した耳鼻科の医師から、既往症について質問され、腎炎を患っていることを伝えると、 「扁桃腺をとったら、腎炎は良くなるかもしれない」と言われたのです。これには、本当に驚きましたが、 この時は、「扁桃腺をとったら、腎炎が良くなるって、なんで?」という思いしかありませんでした。

そして、その後、総合病院の耳鼻科で検査を受けた結果、私は、 溶連菌が扁桃腺に住み着いていることを知らされました。 こちらの病院では、問診票に腎炎について記入はしましたが、それについての話は一切なく、聞かれることもなく、 「この状態なら、気をつけていれば、扁桃腺を摘出する必要はないですよ」とあっさり言われました。

しかし、私が、今後、子どもを作りたいと考えていることを伝えると、 ”妊娠初期に溶連菌が悪さをした場合、薬を飲まないと熱が下がらないのに、 薬が飲めず、高熱を出したままでは胎児に悪影響を及ぼす可能性がある・・・などの心配があるから” 「妊娠を考えている人には、摘出することを勧めています」と言うので、扁桃腺をとる決心をしました。

繰り返しになりますが、この医師からは、腎炎についての話は一切ありませんでした。 そして、私も、前の病院で、「扁桃腺をとれば腎炎が良くなるかもしれない」と言われていたことをすっかり忘れていましたから、 この時、私の中に、「腎炎を治すために、扁桃腺をとる」という考えは、全く頭にありませんでした。

扁桃腺炎の合併症として腎炎を起こすことがあることを知りました。

手術を受けた後、このホームページを作るにあたり、 色々調べているうちに、「溶連菌による扁桃腺炎の場合、合併症として腎炎を起こすことがある」ということを知り、 「あぁ、そう言えば、最初の病院で扁桃腺をとったら、腎炎が良くなるかもしれないって言われたなぁ」と思い出しました。

私は、手術を受ける前、のどが痛くなったぐらいで、病院に行くことはなく、 熱が出たら、内科を受診していました。当時、溶連菌の検査を、受けたことがあったのか、なかったのか、記憶がありません。

ただ、溶連菌に感染した場合は、10日~14日ぐらい抗生物質を飲み続けないといけないそうなのですが、 そんなに長い間、抗生物質を飲み続けた記憶がないので、たぶん、溶連菌の検査は、 受けたことがなかったのではないかと思うのです。 熱が出たら、だいたい5日分ぐらいの抗生物質を飲んで終わりだったような気がします。

私の腎炎が、溶連菌による扁桃腺炎が原因で起こってしまったものなのかどうかは、 はっきりと断言されたことがないのでわからないのですが、かなり可能性は高いのではないかと思っています。

私は慢性腎炎ですが、症状は比較的軽い方なのかもしれません。

さて、扁桃腺を摘出し、私の腎炎はどうなったかと言うと、私は腎性検を受けたことがないので、 はっきりとした病名がわからないのですが、「Iga腎症だろうね」と言われています。 「まぁ、尿たんぱくが出続けているから、慢性腎炎であることは間違いないよ」と。

ただ、尿たんぱく以外の異常は出ておらず、血液検査の結果によると、腎臓の機能は低下していないそうです。 また、尿たんぱくも「±」だったり、「+1」だったりですが、薬を飲む必要もなく、 現在は、1年に1回、検査を受け、状態が悪化していないことを確認するにとどまっています。

この現状が、扁桃腺をとったお陰によるものなのかどうかはわかりませんが、 多少なりとも良い影響があったのではないかと、今は思っています。

さて、このような状態の私ですが、腎臓内科の医師に、「出産で腎炎が悪化しなくて良かったね」 というようなことを言われたことがあります。「1人目、2人目の出産で、 腎炎が悪化しなかったからと言って、3人目も大丈夫とは言えない。もう2人いるし、いいよね」とも。

2人の子どもの出産にあたっては、腎臓内科と産婦人科の両方で管理してもらうため、 総合病院を選んでいました。妊娠・出産は、腎臓に負担をかけます。 妊娠中は、尿たんぱくが普段より増えました。血圧も上がりました。でも、無事、出産できました。

溶連菌が疑われる場合は、必ず検査を受けています。

子どもが熱を出して小児科や耳鼻科を受診すると、時々、「溶連菌かもしれません。検査しますか?」 と尋ねられることがあるのですが、私は、絶対に、検査を受けるようにしています。 あちらから申し出がなくても、「のどが赤いねぇ」と言われると、心配で「溶連菌の可能性はありますか」と尋ねてしまうくらいです。

一度だけ、我が子に、溶連菌の陽性反応が出たことがあるのですが、その時は、本当に恐ろしかったです。 耳鼻科の医師に、「抗生物質を10日間、しっかり飲み切ってください。 まれに、腎炎を引き起こすことがあるので、1か月後に、内科を受診して尿検査を受けてください。」と言われました。

ここまで、しっかり説明してくれる先生に出会えていたら、私自身、 腎炎を患うことはなかったのではないかと、大変悔やまれました。 幸い、我が子は、腎炎を引き起こすことはありませんでした。

2017/3/19

自宅で尿検査

トイレに流せる尿試験紙。
【第2類医薬品】新ウリエースbT 10枚 ×3
尿糖、尿たん白を検出する試験紙です。

尿を1秒かけるだけ
すばやい判定時間(尿糖30秒、尿たん白10秒後に、色調表と比べて判定できます)
使用後は、トイレに流せて手間いらず。

慢性腎炎と扁桃腺

やさしい慢性腎臓病の自己管理

1 腎臓の機能/2 腎臓病の検査/3 慢性腎臓病(腎不全)/4 腎炎/5 ネフローゼ症候群/6 腎臓病と糖尿病/7 腎臓病と高血圧/8 食事療法/9 薬物療法ー腎機能と薬物投与量の調整/10 日常生活での注意(生活指導区分)/11 末期腎不全の治療選択/12 かかりつけ医と専門病院のかかり方/13 医療福祉制度

⇒Amazonで探す:やさしい慢性腎臓病の自己管理


症例から学ぶ腎臓病学

扁桃腺炎と肉眼的血尿を反復する若年女性例 他

⇒Amazonで探す: 症例から学ぶ腎臓病学


スポンサードリンク
Copyright(c) since 2006 りよんの扁桃腺手術体験記 All Rights Reserved. Design by http://f-tpl.com