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誰かに名前を呼ばれた記憶があります。ベッドに下ろされたのにも気づきました。でも、ここが自分の部屋なのかどうかまではわかりません。視界の左片隅に旦那様らしき人物をとらえました。右には母です。お母さんもきてくれたんだ・・・手を差し伸べているようなので握ってみました。
意識が朦朧とする中、時々目を開けてみると、2人がずっと傍らに居ました。ねっとりしたものが、すぐ口の中に溜まります。出しても出してもきりがありません。ティッシュに出すと、その都度、旦那様がゴミ箱に捨ててくれているようでした。血がまじっていますが、そんなにすごい量の血ではありません。
18:00
母に「今何時?」と、声にならない声で尋ねると、やはり聞き取りずらいらしく、
何度か聞き返されました。ようやく私の言葉を聞き取った母は「18:00」と答えました。旦那様の体がベッドの端に触れており、本人は気づいていないのでしょうが、ベッドが何度も揺れました。
今は、ほんの少しの刺激でも痛いので、それを伝えようと、手招きして旦那様を呼びます。そして、彼は、私に近づくまでに、またベッドを揺らしました。私は、彼の耳タブを引っ張り、耳元で、「ゆらさないで」と言うのですが、思うように声が出ないので、「え?何?」と聞き返されてしまいます。終いには、「○○○○?」と全然関係ないことを2回も聞き返すので、彼の頭をバシッと叩きました。彼は、「だめだ。わからない」と言って、母とバトンタッチしました。
母にも一度は聞き返されたのですが、二度目には、私も、「これが最後だ」と思って、少し大きめの声を出したので、ようやく「ああ、ゆらすから痛いって」と旦那様に向かって母は言いました。
19:00
気がつくと19:00になっており、誰の姿もありませんでした。いつの間にか、眠ってしまったようです。看護師さんが様子を見に来てくれたので、「トイレに行きたいんですが・・・」と言うと、簡易トイレを持って来て、私のお尻の下にセットしてくれました。でも、それを見た途端、引っ込んでしまったのか、まったく出る気配がなくなってしまいました。そのままの姿では辛いので簡易トイレを脇に追いやり、また一眠りします。
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